介護・看護の豆知識
これは「答えをもらう」という意味の英語で1983年頃アメリカで始まった「薬のことをもっと質問して答えをもらおう」 という市民運動のキャッチフレーズです。
日本薬剤師会では皆さんに薬のことをもっとよく知っていただくために薬剤師から現在も「ゲット・ジ・アンサーズ」と広く呼び掛けています。
そこで薬を上手に使用していただくための大切な5つの質問
1. この薬の名前は?
2. 何に効くの?
3. 服用する前に注意することは?
4. 副作用は?
5. 他の薬や食べ物との飲み合わせは?
あなたのお薬について薬剤師に尋ね て下さい。
こんな事例があります。
「錠剤が大きいので飲みやすいようつぶして服用しよう・・・・」
ちょっと待って下さい。錠剤って意味もなく大きな形をしているわけではありません。
錠剤の中には、有効成分が胃液で分解されてしまうため、胃では錠剤が溶けないで腸に行ってから溶けるよう工夫されているものがあります。
この様に錠剤をつぶして飲んだとしたなら効き目の弱い薬を飲んでいる、ということになってしまいます。だから自己判断で錠剤をつぶしたりするのは禁物です。
高血圧です。
日本高血圧学会の治療指針では上の血圧(収縮期血圧)が140ミリ以上、または下の血圧(拡張期血圧)が90ミリ以上もしくは両方に該当する場合は高血圧とします。
心臓から送り出された血液によって血管の壁にかかる力が血圧です。
正式な単位は「ミリメートル水銀」で水の13.6倍の重さがある水銀をどれくらい押し上げるかで示します。血圧140ミリ水銀ということは水を1.9メートルも噴き上げる強い力ということです。 血圧は血液の量と流れで決まります。心臓からたくさんの血液が送り出されると血官の負荷が大きく血圧は高くなります。何らかの原因で血管の抵抗が大きくなった場合も血液が流れにくく、高血圧を招きます。
高血圧自体はよほどひどくならない限り自覚症状が出ないのでほとんどの人は生活に支障なくすごします。
ではどうして高血圧が問題なのでしょう。
動脈硬化が進んだり心臓に負担がかかったりするからです。
こうした状態が長引くと、脳や心臓、腎臓に血管病を引き起こします。
日本人では死因の2位が心臓病で3番目が脳卒中です。心筋梗塞や脳梗塞は血管病の代替で高血圧は最大リスク要因です。高血圧は「サイレント・キラー(沈黙の殺人者)」とも呼ばれています。
歌や楽器演奏を病気の予防や身体機能の回復に生かそうとする活動で特色として、 要介護の度合いが軽い人から重い人まで幅広い高齢者を対象にでき、音楽を通じて自然に①腹式呼吸と発声による飲み込みの訓練②回想による記憶の刺激 ③普段とは違う筋肉を使う運動・・・などをこなし身体機能の回復や健康の維持に役立つようだ。
しかし他のリハビリ療法や投薬などと比べて効果がどれ程か定量的な分析が難しいが効果の科学的な解明の道筋はみえてきている。
*「音楽生理学」:この分野より音楽に感動する理由や心に影響など研究する
*「日本音楽療法学会」:音楽療法の普及や音楽療法士の育成などに取り組む学会
医療現場において一歩間違えれば重大事故になるが事故にはならずに済んだ事例である。
業務上このような事例の発見は「ヒヤリ・ハット」とも呼ばれ、これらの事例を集計することによりインシデント医療ミス・医療事故の発生の予防に役立てられている。
インシデントを減少させるためにはなぜそれが起こったかという要因分析が重要である。
例としてSHEL(シェル)モデルがある。
S:ソフトウェア(Software)・・・マニュアルなど
H:ハードウェア(Hardware)・・・道具、機器
E:環境(Environment)
L:個人的要素(Liveware)・・・性格なども含む
の要因ごとに分析し、そのインシデント発生の原因を把握し対処する。
健康な大人の場合、およそ1.5リットルです。
すごい量ですね。
食べること、飲み込む動作に、重要な役割があります。
風邪の病原は、80~90%が約200種類あるウイルスによるものでインフルエンザも同様です。 その多くは、気温が15℃以下になると活発に働くという性質があり、また湿度が40%以下になると空気中を漂う時間が長くなるので、 寒くなると風邪を引きやすくなるのです。また体温が平熱より1℃下がると、 体内で病原と戦う白血球の機能が30%低下するといわれていることからも、寒い季節は風邪を引きやすいといえるでしょう。
心拍数とは心臓の脈拍の数、脈拍とは末梢血管における脈動の数といいます。
しかし、脈拍と心拍数は、正常に心臓が拍動している人は同じですが、不整脈を打っている人は一致しません。
なぜなら、期外収縮など心臓が収縮した直後にまた心臓が拍動した場合は、心臓内に血液が充満していないため心拍があっても、脈拍は出現しません
よって、脈拍と心拍数は同じとは限りません。
まず第一に角膜の表面を平滑に保ち、目に入ってくる光の乱反射を防ぐことです。 また、涙は外界から角膜を守る役目も果たしています。角膜の乾燥を防ぐことはもちろんですが、外界からの小さな異物を洗い流します。
涙には細菌の侵入を防ぐための免疫グロブリンなども含まれています。 角膜は大気中の酸素をとり込んで呼吸していますが、涙は酸素の角膜へのとり込の橋渡しの役目もしています。
このような涙の分泌量が少なくなると、角膜表皮層が直接、外界にさらされることになり、角膜は乾燥し、表面に傷がつきやすくなります。 そうなると細菌感染の機会も多くなり、角膜潰瘍をおこしたりします。そして角膜は透明性を維持できなくなって、白濁してしまいます。
耳あかは、耳の穴の入り口から約1cmの部分の外耳道と呼ばれるところにたまる、ふけのようなものです。
人によって、乾いている場合と湿っている場合がありますが、これは体質によるもので、病気ではありません。
乾いている場合は市販の耳かきで簡単に取り除くことができますが、湿っている場合は綿棒の先を湯でぬらしてしぼってから、 ふきとるようにするときれいにとれます。
耳あかがびっしり詰まって、かたくなってしまった場合は、脱脂綿にオリーブオイルをつけ、耳穴に入れて一日おいておきます。 そうすると、耳あかがやわらかくなって、とりやすくなります。それでもとれない場合は無理をせず、専門医に行ってとってもらいましょう。
長い爪の先や、ピンなどでとるのは危険です。
腫瘍:人や動物に発生し、自立性(宿主制御を受け付けない)を持った過剰の細胞増殖群(腫瘍細胞群) とそれを支持する組織(腫瘍間質)からなります。
一般に腫瘍は塊を作りますが、白血病(血液癌)のように血中で増殖したり、臓器にぴまん性に浸潤して腫瘍塊を形成しないこともあります。
腫瘍は上皮性細胞由来、または非上皮性細胞由来により癌と肉腫とに分けられています。
ポリープ:粘膜の肉眼的の限局性隆起(表皮のイボと同じ形態)の総称で、その組織構成成分とは無関係な、 あくまでも肉眼形態に対しての呼称
昔は「下の血圧を重視すべきだ」といわれてきましたが、今では間違いということになっています。
上の血圧か下の血圧かは、もちろん個人差はありますが、一般的に60~65歳を境に、 それよりも高齢者は上の血圧、若い人は下の血圧に、より注意したほうがいいといえます。
また、高齢者にもう一つ気をつけてほしい数値があります。脈圧といい、上の血圧から下の血圧を引いてでてくる値です。
上の血圧は心臓がどくんと縮んで血液がどっと押し出されたときにかかる血圧で、 下の血圧は心臓がゆるんだときに大動脈にたまった血液が送りだされる血圧です。
高齢者になるとだれでも脈圧は大きくなる傾向にあります。最大の理由は大動脈が硬くなるからです。 大動脈は心臓から送り出された血液を十分にためこめず、下の血圧が低下傾向を示すのに対し、上の血圧は高くなります。
2000年以降、脈圧が大きくなるにつれ、血管病の発症リスクが高くなるとの研究報告がいくつもあります。 上の血圧が140ミリ以上で脈圧が65ミリ以上だと脳卒中や心臓病に特になりやすく、注意が必要です。
この輪はかっては老化現象の一つと考えられていましたが、実はコレステロールの 沈着によるものとわかりました。つまり動脈硬化のもとになるコレステロールが異常に増えているサインです。
同様に耳たぶに縦のシワが現れる場合も、動脈硬化が疑われます。耳たぶは血管が少なく、脂肪が多い部位。血流が減少すればますます栄養がゆき届かなくなるため、脂肪が萎縮してシワができるのです。 夏は体内の水分が失われがちです。脱水症状で血液が濃いくなると、血液中のコレステロールが血管の内壁にたまり、動脈硬化が進みやすくなります。
お世話に当たっては、できるだけ飲みやすくする工夫をしましょう。
飲み込みやすいのは表面が柔らかいもの、口あたりのよいものです。
山芋などの粘りを利用したものが好まれます。
いわゆる流動食は、水分が多いので適しません。
ゼリーやプリンなど、口に入れたときは固形で、のどを通るときはくずれるようなものがいいです。
汁ものは、片栗粉などを使ってトロミをつけて食べやすくします。刻んだ野菜などはゼラチンでゼリー状にまとめると食べやすくなります。
喉の奥には、食道と気道を分岐しているところがあります。 この分岐点には気道にフタをして、気道に食べ物が入らないように防ぐ働きがあります。 この動きが弱くなり、気道のフタの閉まりが悪くなり、食道に流れていかないで、 気道に流れてしまった為や、体の免疫低下が原因で肺炎が起きます。
*気道とは・・・鼻から肺に至る息の通路